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「不識俱楽部」の第一回目の上映会からもう一ヶ月が経ちました。
写真やデータをまとめ、ようやくブログを更新(汗)
遅ぇーよ!先ずはお礼のご挨拶を直ぐ更新しなさいよ!ってことですよね。
6月3日(土)、4日(日)の二日間に渡って開催した「カツベンをとことん
楽しむ2days」に沢山のお客様、本当にありがとうございました。
そして、素晴らしいパフォーマンスを見せてくださったハルキさんと新垣さんにも
心からの感謝を込めて拍手を送りたいと思います。
ハルキさんと新垣さんを迎えてのピアノ伴奏付の無声映画上映会は、僕がフォルツァ総曲輪のスタッフ時代から含めると今回で三回目。初回はエイゼンシュテイン監督「戦艦ポチョムキン」(1925年・ソ連)、二回目はミュージカルでもお馴染み「オペラ座の怪人」(1925年・アメリカ)。そして今回6月3日(土)、不識俱楽部を立ち上げた時には先ずはコレをやる!と決めていた「メトロポリス」(1927年・ドイツ)。フリッツ・ラング監督の代名詞ともいえるSF映画の金字塔的傑作。
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僕にとっても、お二人にとっても久しぶりの会場での公演。新しくなった客席に驚かれながらリハーサルが始まった。淀みのない力強い口調で時代を説き、何人もの登場人物のその性格までもを声で演じるハルキさん。それに呼応する新垣さんのピアノ。この上映会が間違いなく素晴らしいものになると確信した瞬間だった。公演後に当日の新垣さんのツイートを見た。”私としては、あたかもR.シュトラウスとプロコフィエフとが共存する音楽的世界を目指します。”と呟いてた。一通りのリハが終わった後も新垣さんは長い時間ピアノと格闘していた。その世界を鍵盤を弾きながら探していたんだろう。
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映画の活弁に台本がないように活弁士のスタイルも百人百様。自分のキャラを前面に押し出しながら映画を語る、そんな活弁士もいます。主役は映画、とハルキさんはいつも言います。主役の映画の面白さを伝えるのが自分の仕事。一遍の映画が終わった時にお客さんが、”あー、面白かった。アレ!?これ無声映画だったよね?登場人物のセリフって活弁士が一人で言ってたんだよね?”って気づくぐらいに映画に集中してもらえたらそんなに嬉しいことはないと。その想いは新垣さんも同じ。
「メトロポリス」をご覧になった皆さんにはきっとハルキさんと新垣さんの無声映画への愛情を感じていただけたんじゃないでしょうか。
![月世界旅行](https://fushikiclub.6y6.jp/wp-content/uploads/2023/03/e690709e2a8d1e04514696a67415fba6.jpg)
翌日6月4日(日)は、バラエティに富んだ傑作短編四作品をハルキさんのカツベンで楽しむ無声映画上映会。題して「無声映画の玉手箱」。
ジョルジュ・メリエスの最古のSF映画「月世界旅行」(1902年・フランス)
1895年のシネマトグラフによる初の無声映画上映からわずか7年。特撮を駆使した映像は
今もSF映画製作のお手本。
![一寸法師ちび助物語](https://fushikiclub.6y6.jp/wp-content/uploads/2023/03/64a763a43ed00ae715669a374aec4cf9.jpg)
日本の昔話、一寸法師を面白いアイデアで映像化したアニメ「一寸法師・ちび助物語」(1935年・日本)
スタンプ押すたびに一寸法師の分身が飛び出すシーンは何度見ても愉快だ。
![キートンの酋長](https://fushikiclub.6y6.jp/wp-content/uploads/2023/03/fa9ab46f9253cdc7a2650e64abe362d4.jpg)
三大喜劇王のひとり、バースター・キートンの「キートンの酋長」(1921年・アメリカ)
”笑わないコメディアン”キートンの魅力炸裂。劇中で繰り広げられるギャグシーン見ながら”これドリフじゃん!”って。いやいやドリフターズがキートン参考にしてるんですけどね。
![チャップリンの放浪者](https://fushikiclub.6y6.jp/wp-content/uploads/2023/03/d2b1f1df91bbc421593338d184b98f4e.jpg)
そしてチャップリン。「チャップリンの放浪者」(1916年・アメリカ)
今回の上映会にお越しくださった皆さん、改めてありがとうございました!
後日の打ち上げという名の反省会では、倶楽部メンバーからいろいろとダメ出しを食らった主宰
ですが、愛あるダメ出しを糧に次の企画にむけてブラッシュアップしていきますよ。
「不識俱楽部」は皆さんと一緒にいろいろな視点から映画の面白さを体感していきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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