カツベンをとことん楽しむ2days
シネマクラシックスvol.1とvol.2を土曜・日曜の2日間に渡って開催!
day1 6月3日(土)不識倶楽部 シネマクラシックス vol.1(ほとり座シネマホール)
―僕らはその未来を、生きている。―
弁士・伴奏付「メトロポリス」無声映画上映会

弁士
活動弁士 ハルキ (Haruki)
2005年より無声映画公演のスタッフとして活動を開始。2011年、活動弁士としてデビュー。川越スカラ座で定期的に公演を開催。自主公演や各地でのホール上映会、映画祭などにも出演している。2020年、DVDビデオ《語り継ぐ名作①『椿姫』活動弁士ハルキ》を出版。
弁士名のハルキは、義父で活動写真弁士であった松田春翠の“春”と自身の本名から一字をとって名付けられた。
七色の声と歯切れの良い語りで、古典サイレント映画を現代のエンターテイメントとして甦らせるべく、ハルキ・やる気・元気!!で奮闘中!
[オフィス・アゲイン専属]
ピアノ伴奏
新垣 隆
桐朋学園大学音楽学部作曲科卒業。作曲を南聡、中川俊郎、三善晃、ピアノを森安耀子の各氏に師事。2015年「ピアノ協奏曲新生」、2016年「交響曲連祷 Litany」を発表。コンサートのための作品、バレエ、映画、ゲームなど様々なジャンルの作曲も手がける。
川谷絵音プロデュースのバンド「ジェニーハイ」にキーボードとして参加。
桐朋学園講師、富山桐朋学園大学院大学特任教授、大阪音楽大学客員教授。
日本現代音楽協会、日本演奏連盟会員。

「メトロポリス ーMetropolisー」
1926年制作・1927年公開 ドイツ ウファ作品 上映時間118分
日本封切=昭和4年4月3日 松竹座 キネマ旬報ベストテン外国映画の部第4位
- スタッフ
-
監督・・・・フリッツ・ラング 原作、脚本・・・・テア・フォン・ハルボウ
撮影・・・・カール・フロイント、ギュンター・リッタウ
特殊撮影・・・・オイゲン・シュフタン
美術・・・・オットー・フンテ、エリック・ケテルフート、カール・フォルブレヒト - 配役
-
マリア・・・・ブリギッテ・ヘルム フレイダー・・・・グスタフ・フレーリッヒ
支配的権力者フレダーセン・・・・アルフレッド・アベル
発明家ロトワング・・・・ルドルフ・クライン=ロッゲ - 解説
-
『メトロポリス』は、ドイツ無声映画期を代表する監督の一人であるフリッツ・ラングが古代歴史大作である『ニーベルンゲン』(二部作)に続いて監督した100年後の未来都市を描いた作品である。
1924年の暮れにニューヨークを訪れたラングは、その発達した巨大都市に強いカルチャーショックを受けたことが契機となり、当時の妻で作家・脚本家のテア・フォン・ハルボウの協力を得て映画化した。文明の発展した大都市を舞台に資本家と労働者階級の対立を描いた作品であるが、今で云うアンドロイドを登場させるなど「SF映画黎明期の傑作」としても評価されている。
本国での初公開時には3時間を超える大長編映画であったが、アメリカ公開では主に興行上の理由から大幅に短縮して公開され、他国もそれに追従。やがては本国でも短縮版が上映されるようになったという。その後、第二次世界大戦による混乱などもあってオリジナル・フィルムが散逸した為、様々な国や機関で発掘、復元された複数の編集版が存在する作品でもある。尚、今回の上映作品はアメリカ編集版を基にサイレント映写回転で復元されたものである。 - あらすじ
-
2026年、高度な機械文明が発達した大都会メトロポリス。地上では裕福な人々がこの楽園で満ち足りた生活を享受している。資本家でこの都会の支配者フレダーセンの息子フレイダーもその一人で、何ひとつ不自由のない日々を過ごしていたが、ある日、見知らぬ子供たちと美しい女性に出会う。地下深くに住む労働者の子供たちとマリアである。マリアは、子供達に自分たちが住む地下とは別の世界があることを知らしめ、階級社会の矛盾を説くのであった。フレイダーは初めて抑圧された地下社会が存在し、地上で機能するすべての機械が地下に住む労働者の手によって動かされていることを知る。そして、マリアに心を魅かれた彼は資本家と労働者たちとの調停役になりたいと考えるのだった。
こうした動きがあることを知ったフレダーセンは、旧知の科学者ロトワングにマリアのアンドロイドを作らせる・・・。
day2 6月4日(日)不識倶楽部 シネマクラシックス vol.2(ほとり座ライブホール)
弁士・ハルキのカツベン&トーク! オトナもコドモも映画創成期を体感しよう
無声映画の玉手箱

「月世界旅行」 Le voyage dans la lune
1902(明治35)年フランス作品 12分
製作、脚本、監督、美術、主演/ジョルジュ・メリエス
- 物語
-
天文学協会で月世界旅行が決議される。工場で製造された巨大なロケットに乗り込み、学者達は無事に月世界へ到着。だが、月世界人が現われて格闘となり、命からがらロケットに逃げ込み、地球に帰り着く。
-
◎SF映画(空想科学映画)の元祖と云われる作品。スタジオ内で撮影され、被写体に工夫を凝らしている他、カットを分けて撮影することでもトリックを創り出している。

「一寸法師・ちび助物語」
1935年 旭物産合資会社作品 漫画映画 10分
- スタッフ
-
作画・・・瀬尾光世
- 解説
-
日本漫画映画史における先駆者の一人、瀬尾光世が製作した日本アニメの原点!
誰もが知るお伽噺が奇想天外なアイデアによって展開される。

「キートンの酋長」 The Paleface
1921年 アメリカ キートンプロ=ファースト・ナショナル作品 20分
- スタッフ
-
監督、脚本・・バスター・キートン,エディ・F・クライン
撮影・・・・・エルジン・レスリー
技術監督・・・フレッド・ガブリー
製作・・・・・ジョゼフ・M・スケンク - 配役
-
白人・・・・バスター・キートン
酋長・・・・ジョー・ロバーツ - 解説
-
『キートンの漂流』(The Boat)に次いで作られた二巻物の短篇で、殆どのシーンが野外で撮影されており、自然の地形を上手に取り入れた西部喜劇の秀作。
題名のPalefaceとは〝青白い顔〟の意味で、北米インディアンが白人を指して云う言葉であり、本作が先住民側に立って作られていることが窺える。
共同監督のエディ・F・クラインは、キートンが独立して以来の良き協力者であり、酋長の娘役で出演しているヴァージニア・フォックスは短篇時代のキートン作品にヒロイン役として最も多く出演した女優さんである。又、巨漢俳優のジョー・ロバーツが酋長役を好演している。 - あらすじ
-
平和に明け暮れる西部のインディアン部落。この一帯は石油資源の宝庫でもあった。そこに目をつけた白人一味は、インディアンを追っ払ってこの土地を乗っ取ろうと企てたのであった。
土地の証明書を奪われ、立ち退き命令書を受け取ったインディアンの酋長は、大いに怒り、憤慨して〝白人をやっつけろ!〟と命令した。
こんな騒ぎの最中だとは知らずに、暢気に昆虫採集にやってきたのが蝶の収集家であるキートン君。すっかり巻き添えをくいながら、インディアン達に同情したキートンは、敢然と横暴な白人に立ち向かって行く。

「チャップリンの放浪者」 The Vagabond
1916年 アメリカ ミューチュアル社作品 18分
封切=大正6年11月9日 浅草電気館
- スタッフ
-
監督、脚本・・・チャールズ・チャップリン
撮影・・・・・・ローランド・トサロー,ウィリアム・C・フォスター - 配役
-
放浪者・・・・・・チャールズ・チャップリン
娘・・・・・・・・エドナ・パーヴィアンス
その母・・・・・・シャーロッテ・ミノウ
ジプシーの首領・・エリック・キャンベル
ユダヤ老人、ジプシーの妖術師・・レオ・ホワイト
画家・・・・・・・ロイド・ベーコン
楽士・・・・・・・ジェームズ・T・ケリー - 解説
-
『チャップリンの消防夫』に次ぐ53作目のチャップリン映画。チャップリン自身が「一番幸福な時期だったかもしれない」というミューチュアル社時代(1916~7)の作品である。
それまでのチャップリン映画とは違ってエピソード本位に物語が進行し、それぞれのエピソードがフェード・イン、フェード・アウトによって区分けされている。又、描写も現実的で、単なるドタバタ喜劇から脱却し、普通尺となった20年代以降の〝涙と笑い〟を兼ね備えたチャップリン映画の《名作群》誕生を予感させるものがあり、転機となった重要作品である。
私生活でもチャップリンの恋人だったと云われるエドナ・パーヴィアンスが相手役。ミューチュアル時代のほとんどの作品に悪役で出演している大男のエリック・キャンベルがジプシーの首領を好演。『独裁者』でヒンケル官邸の床屋を演じた細身の珍優レオ・ホワイトがユダヤ老人とジプシーの妖術師の二役で出演している。 - あらすじ
-
音楽家の放浪者チャーリーは、ある村でジプシーに苛められている娘を救った。そして、燦々と降り注ぐ太陽の光の下で、彼女の為にヴァイオリンを奏でるのであった…。
偶然、通り掛かった画家は娘をモデルとして絵を描き、娘も画家に惹かれて行った。画家が開いた個展を訪れた金満家の夫人は、描かれているモデルが自分のさらわれた娘であることに気付く。夫人はすぐに娘を引き取ろうとチャーリーの許を尋ね、チャーリーも娘の幸せを願って送り出すのだが……。
料金・会場等の詳細はこちら
day1
6月3日(土)
不識倶楽部 シネマクラシックス vol.1
弁士・伴奏付「メトロポリス」無声映画上映会
チケット料金
前売り| 3,000円(税込)
当日 | 3,500円(税込)
開催日時
2023年6月3日(土)
開場| 13:30~
開演| 14:00~
会場
ほとり座シネマホール
※シネマホールでの開催となります。
★恐れ入りますが、お支払いは現金のみとなります。
前売り券についてはチケット予約フォームにてご予約のみを承っております。
料金お支払いおよびチケットのお渡しは、当日会場にて受付いたします。
day2
6月4日(日)
不識倶楽部 シネマクラシックス vol.2
無声映画の玉手箱
チケット料金
鑑賞券| 1,000円(税込)
中学生以下| 500円(税込)
※前売り・当日共通の価格となります。
開催日時
2023年6月4日(日)
開場| 13:30~
開演| 14:00~
会場
ほとり座ライブホール
※ライブホールでの開催となります。
★恐れ入りますが、お支払いは現金のみとなります。
チケット予約フォームにてご予約のみを承っております。
料金お支払いおよびチケットのお渡しは、当日会場にて受付いたします。
【ほとり座へのアクセス】
〒930-0083 富山市総曲輪3-3-16 ウィズビル4F ※エレベーターにて4階までお越しください。
富山駅から徒歩20分程
市内電車ご利用の場合、グランドプラザ前駅より徒歩3分/中町駅より徒歩2分
路線バスご利用の場合、「総曲輪」停留所より徒歩2分